聖(さとし)の青春@大崎 善
2006年 11月 10日
難病と闘いながら,29年の短い生涯を生き抜いた天才棋士の伝記。その生涯は純粋で激しく,哀しいが温かい。水晶のように純粋で,温かい輝きを放つ人生の記録。
村山は幼くしてネフローゼを患いその宿命ともいえる疾患とともに成長し、熾烈で純粋な人生をまっとうした。彼の29年は病気との闘いの29年間でもあった。(中略)少年は限りない夢を思い描き、青空を自由にそして闊達に飛び回った。その空ははるかな名人につづいている空だった。その空を飛ぶために、少年はありとあらゆる努力をし全精力を傾け、類まれな集中力と強い意志ではばたきつづけた。夢がかなう、もう一歩のところに村山はいた。果てしない競争と淘汰を勝ち抜き、村山は名人への扉の前に立っていた。──プロローグより
村山 聖さんの生涯を綴った作品です。
「東の羽生、西の村山」と言われた将棋界では、有名であった人。
残念ながら、29才と短い人生で終わってしまいました。
昔、藤原竜也主演でドラマ化もされました。
将棋の事は、全くわかりませんが、人は何かに熱中できるんだ!と言う事が身にしみました。
第13回新潮学芸賞受賞作。
勝手に採点→★★★★☆
今日は、「ベビー」のドナルド
by z-_-z
| 2006-11-10 19:11
| 本