天使のナイフ@薬丸岳
2006年 04月 01日
☆天使のナイフ@薬丸岳☆
生後五ヶ月の娘の目の前で惨殺された妻・祥子。夫・桧山貴志は耳を疑った。犯人は、十三歳の少年三人。四年後、犯人の少年の一人が殺され、桧山は疑惑の人となる。少年たちの事件後を追う桧山に付き付けられた、信じがたい真実、恐るべき過去――。
更生とは何か。本当の贖罪とは何なのか。少年法をめぐる論争の死角に迫るとともに、”読み出したら止まらない”ミステリーの醍醐味を両立させた、選考委員も絶賛の話題作、ついに刊行!!
重い内容なんですが、読み出したら止まらない!
少年法って難しいなぁと思いました。加害者(=少年)は、更生する可能性があるから、重罪な事件であっても刑が科せられない。しかし、被害者の家族にとっては、加害者がいくつであろうとも、それ相当の罪は償って欲しい。
この本は、被害者・加害者・そしてそれぞれの家族の心情が書かれています。どの立場も辛いですね。ラストは、怒涛の事実が発覚するので気が抜けませんよ♪
この本は、第51回江戸川乱歩賞受賞作品。
勝手に採点→★★★★★
by z-_-z
| 2006-04-01 18:27
| 本