パレード@吉田修一
2005年 08月 09日
☆パレード@吉田修一☆
都内の2LDKマンションに暮らは男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。そこに男娼をするサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…。
■杉本良介 21歳・H大学経済学部3年
現在、下北沢のメキシコ料理店でバイト中。
■大垣内琴美 23歳・無職
現在、若手人気俳優「丸山友彦」と熱愛中。
■相馬未来 24歳・イラストレーター兼雑貨屋店長
現在、人生を見つめて深酒中。
■小窪サトル 18歳・自称「夜のお仕事」に勤務
現在、無駄な若さを切り売り中。
■伊原直輝 28歳・インディペンデントの映画配給会社勤務
現在、第54回カンヌ映画祭パルムドールの行方を予想中。
なんとも奇妙な人達の共同生活。1章ごとにその登場人物からの視点で書かれているんですが、みんなべったり仲良しこよしではなく、適度な付き合いを保ちつつ生活してるのが都会のなせる技かしら?最後の最後には、ちょっとびっくり!!!この中では私の一番のタイプだったのに、まさか!こいつが!吉田修一が好きになりました♪
この本は、第15回山本周五郎賞受賞作品です。
勝手に採点→★★★★★
by z-_-z
| 2005-08-09 19:48
| 本