淋しい狩人@宮部みゆき
2005年 06月 09日
☆淋しい狩人@宮部みゆき☆
東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。店主のイワさんと孫の稔で切り盛りするごくありふれた古書店だ。しかし、この本屋を舞台に様々な事件が繰り広げられる。平凡なOLが電車の網棚から手にした本に挾まれていた名刺。父親の遺品の中から出てきた数百冊の同じ本。本をきっかけに起こる謎をイワさんと稔が解いていく。
短編が6話収録されていました。どのお話も、古書店を舞台に、店主のじいさんと17歳の孫が絡んできます。またこのじいさんがいい人。叱る所はばしっと言うし、見守るところは相手に考えさせる事を促し、ほんと下町の世話役人です。最後の「淋しい狩人」は、宮部みゆきの代表作とも言える、「模倣犯」にちょっと犯人が似てる?
勝手に採点→★★★★☆
by z-_-z
| 2005-06-09 21:57
| 本